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2023.01.20
強化ダンボールとは?その特徴と種類

強化ダンボールの最大の特徴は、複層構造にあり非常に強い耐荷重、強度を誇ります。
一般的なダンボールは、表面のダンボールの表面裏面の間のフルートと呼ばれる波打った部分が一層で作られていますが、一方で強化ダンボールは、フルートが2層、3層で作られており、使用されている原料の紙も厚く、硬く、非常に強度があるものを指します。
2層強化ダンボールは「ダブルウォール」、3層強化ダンボールは「トリプルウォール」と呼ばれ梱包物(大きさや重量)に応じて、強度を使い分けします。

ダブルの2層構造

トリプルの3層構造

強化ダンボールの強度

強化ダンボールの強度は、上記のように複層構造になっており、耐圧縮強さや衝撃穴あけ強さにおいても極めて高い値を記録しております。
例えば当社で取り扱っている製品の例ですが、1000×1000×500mmのRSC型の圧縮強さは約3700kgfです。倉庫内での段積み、輸送時の衝撃にも充分に耐えるハイパフォーマンスな精度を保持しております。

強化ダンボールの用途

◆輸出梱包として

輸出貨物、航空貨物、国内貨物の通い箱、機械類の保護カバー等の用途で利用されており、精密機器・自動車部品・液体・粉体などの業界で採用されています。湿気に強く、輸出の際に薫蒸、防虫処理が不要です。

◆おもちゃや家具として

強化ダンボールは、子供のおもちゃや家具などにも使用されています。
不要になった時に石油資源や木材で作られたものと違い、紙が原料の強化ダンボールのおもちゃや家具は、リサイクル原料として処分することができます。
地球にやさしく、軽くて移動もラクラク!そんな強化ダンボール家具は今家庭をはじめ、店舗のディスプレイなどにも広まってきています。

また、強化ダンボールは災害時の避難所生活でのベッドや仕切りとして簡易のパーソナルスペースを作る事にも使われています。
強化ダンボールの家具やおもちゃは木製のものと違い、工具やねじなどが必要なく誰でも簡単に組み立てることができるので、お子様や女性の方にも簡単にお取り扱いいただけることも魅力です。

強化ダンボールの重量

梱包輸送での木材と比べても、その重量は1/3~1/4の軽量です。
木箱の梱包より非常に軽量で低コストです。
今までは金属や木製の箱などで梱包していた製品でも強化ダンボールなら輸送に必要な強度を保つことができ、非常に軽く低コストに抑えることができます。
梱包の際の固定や緩衝材も強化ダンボールで製作することができ、製品を安定させて守りながら輸送することができるのです。

同様にパレットも木材のパレットより非常に軽く、また輸出する際の燻蒸処理が不要ですので、余計な手間や費用を削減することができます。
軽量ですので、航空便での輸送の際の輸送費の削減を実現することができます。また、軽量化により燃料代の削減にもつながり地球にも優しいのです。